著名人からのコメント
息子を失い、悲しみに打ちひしがれる父親。自分をだまそうとしているかもしれないのに、
息子にそっくりの青年を信じようとする。誰が彼を笑えるだろう。悲しみは理性を遠ざけるのだ。
その先に待っていたのは光だった。小さな奇跡だった。安らぎを取り戻した父の姿に、わたしの魂も安らぐのを感じた。
詩人 平田俊子
芸術性と完成度の高い生き生きとしたストーリーで、人間共通の悲劇を表現しながら、
生と死の隙間から見えてくる人間の在り方や魂の行方などが『安魂』には潜んでいる。
悲しい中にも暖かさのある生命の交響曲である。
作家 閻連科(えんれんか)
愛する人を失った時に抱く最も強い思いとは、「また会って言葉を交わしたい」という、そのことに尽きるだろう。
降霊術のいかがわしさをアイロニカルに描きつつ、家族の真情、他者への共感を繊細に描いた感動作。
作家 平野啓一郎
日向寺監督の優しさ、しかし鋭い感受性。
「安魂」はまさにそれを極めておられます。親と子のいのちの美しい感じ合い!
僕は、深い感謝と涙と共に、忘れることが出来ないでしょう。
映画監督 羽仁進